ご挨拶

 

目的

ジャパンハートクラブは、心臓リハビリテーションの技法と運動心臓病学の知識を活用し、運動療法を中心とした地域の健康維持増進活動ならびに循環器病の一次予防と二次予防活動を行うため、調査研究、普及啓発及び指導者の教育育成等の事業を人々のボランタリー精神を持って行い、国民が健康で質の高い生活をより長く享受することを目的として設立されました。

メッセージ

本邦における死亡原因として、心疾患は悪性腫瘍に次いで多く、脳血管障害と合わせると、動脈硬化を主因とする循環器系疾患がもっとも重要な疾患群であることが周知の事実です。
循環器疾患の一次予防は、いわゆる「生活習慣病」の克服ということになりますが、その治療の原則は”運動”と”食生活”にあります。しかしながら、医療機関において、一次予防としての運動指導は積極的に行われていないのが現状です。
また、循環器系の疾患の二次予防においても、運動療法を含む第三相心臓リハビリテーションが患者のQOLや生命予後の改善に有効な事が認められていますが、保険適用は「認定施設において6ヶ月のみ(現在は開始後150日のみ)」と厳しく制限されています。加えて、行政指導による地域の健康増進センター等や民間のフィットネスクラブ等は、心疾患患者を受け入れるノウハウそのものに乏しいと言わざるを得ません。
予防医学の実践は医療費の高騰を抑制します。そこで私どもは本邦における循環器疾患の一次予防、二次予防のための運動療法と第三相心臓リハビリテーションの普及を目的とした「ジャパンハートクラブ」を設立いたしました。
当法人の設立理念は、先に打ち出された「健康日本21」施策や政府与党の進める「健康フロンティア戦略」の趣旨にも合致したものと自負しております。
願わくは、当法人を「循環器領域に特化して国民の医療福祉に貢献するボランタリーなグループ」と認知いただき、広く関係各位のご賛同を賜りましたら幸甚に存じます。

2005年 初代理事長濱本紘